墓じまいを石材店が宣伝する理由
― 業界の現実と、安心できる行政書士サポート ―
近年、「墓じまいします」「お墓の撤去ならお任せください」という石材店の広告をよく見かけるようになりました。
新聞の折込チラシ、インターネット広告、看板など、あちこちで目にします。
なぜ今、石材店がこぞって「墓じまい」を宣伝するのでしょうか?
その背景には、業界の大きな変化と厳しい現実があります。
◆ お墓を建てる人が減少している現実
少子高齢化やライフスタイルの変化により、「新しくお墓を建てる人」は年々減っています。
かつては一家に一基のお墓を建てるのが当たり前でしたが、今は「お墓を持たない」「永代供養にする」「納骨堂を選ぶ」など、供養の形が多様化しました。
その結果、石材店の仕事量は大きく減少しています。
墓石の販売は一度の取引額が大きい反面、リピートがありません。新しいお墓を建てるお客様が減ると、当然ながら売上も減ってしまうのです。
このため、石材店の多くが「墓じまい」に活路を見出し始めました。
つまり、「建てる」仕事から「壊す」仕事へとシフトしているのです。
◆ 石材店が墓じまいを積極的に宣伝する理由
石材店にとって、墓じまいは新たな収入源となります。
お墓を建てるよりも費用は低くても、件数を増やすことで売上を維持できるからです。
さらに、墓じまいの工事は石を撤去して運び出すだけの作業で済むため、石材店にとっては比較的手間の少ない仕事です。
- 新設時のように墓石の仕入れが不要
- デザイン打ち合わせや彫刻工程もなし
- 施工後のクレームや補修も少ない
つまり、「材料費がかからず、職人の人件費で完結できる」業務なのです。
利益率が高く、手間も少ない——このため、多くの石材店が墓じまいの宣伝に力を入れるようになりました。
◆ しかし、墓じまいは「工事」だけでは終わらない
とはいえ、墓じまいは石を撤去すれば終わりではありません。
実際には、行政への「改葬許可申請」や、お寺との「離檀交渉」、そして遺骨の「移転先の手続き」など、複雑な法的・宗教的な手続きが伴います。
ここが、石材店と行政書士の大きな違いです。
石材店は工事のプロですが、役所への書類作成や交渉ごとを代行することはできません。
改葬許可申請書や受入証明書など、個人情報を扱う書類は行政書士の独占業務に該当します。
この部分を知らずに石材店へ丸投げしてしまうと、書類不備やトラブルの原因となることもあります。
◆ 行政書士が関わることで「安心な墓じまい」に
行政書士室井実事務所では、兵庫県を中心に墓じまいのトータルサポートを行っています。
墓じまいに必要な改葬許可申請書の作成・提出代行、お寺や霊園との調整、永代供養先の紹介など、石材店だけでは対応できない部分をしっかりサポートします。
さらに、
- 工事前の抜魂供養(閉眼法要)の準備
- 改葬先(納骨堂・永代供養墓など)の選び方
- 親族間の同意書の取りまとめ
など、法律と心の両面からご家族の不安を軽減いたします。
石材店は「工事の専門家」
行政書士は「手続きと安心の専門家」
この二つが連携してこそ、納得できる墓じまいが実現します。
◆ 「撤去だけで終わらせない」ことが大切
墓じまいは、単なる撤去作業ではなく、先祖への感謝を形にする最後の供養です。
工事だけが終わっても、抜魂供養がなければ「お墓を閉じた」とは言えません。
行政書士室井実事務所では、こうした心の部分にも寄り添い、業者との間に立って安心できる進行をお手伝いしています。
「お墓を壊す」ことは、決して軽い決断ではありません。
だからこそ、営利目的だけでなく、家族の想いを大切にできる立場の専門家が必要なのです。
◆ まとめ:墓じまいは「信頼できる専門家」と進めましょう
石材店が墓じまいを宣伝するのは、業界の流れとして自然なことです。
しかし、「安さ」や「スピード」だけで選んでしまうと、思わぬトラブルに発展することもあります。
墓じまいには、
- 改葬許可などの法的手続き
- お寺・霊園との交渉
- 永代供養の契約
など、書類と心の両面からの準備が必要です。
行政書士室井実事務所では、兵庫県を中心に、安心と納得のいく墓じまいをサポートしています。
石材店・寺院・ご家族の間に立ち、円滑で丁寧な手続きをお約束します。
「どこに頼めばいいかわからない」
「トラブルになりたくない」
そんな方は、まずは一度ご相談ください。
心を込めて、最後まで伴走いたします。
兵庫県を中心に、墓じまい・改葬・永代供養のご相談は、
行政書士室井実事務所へ。
お墓に関するお悩みを、法律と実務の両面からしっかりと支え、
ご家族の「安心」を形にいたします。